2019年射手座の季節(11月23日~12月22日の星読み)

2019年射手座の季節(11月23日~12月22日の星読み)

星の流れ

2019/11/21 水星が蠍座で順行開始
2019/11/22 太陽が射手座に移動
2019/11/26 金星が山羊座に移動
2019/11/27 00:05 射手座で新月
2019/11/27 海王星が魚座で順行開始
2019/12/03 木星が山羊座に移動
2019/12/04 15:58 魚座で上弦
2019/12/09 水星が射手座に移動
2019/12/12 14:12 双子座で満月
2019/12/19 13:56 乙女座で下弦
2019/12/20 金星が水瓶座に移動
2019/12/22 太陽が山羊座に移動

太陽が射手座に入る射手座の季節の到来です。2019年の射手座の季節のキーワードは「冒険の始まり」。

ホロスコープの解説

射手座に太陽が移動したときのチャート(2019/11/23 0:05)では、3ハウスに射手座の太陽があります。太陽は逆行中の天王星と135度(クインカンクス)ですが、誤差が3.6度と広めなのでノーアスペクトとして見てもいいかもしれません。その天王星と蠍座の火星は誤差の少ない180度(オポジション)で、蠍座には逆行を終えた水星があります。

射手座に太陽が移動したときのチャートは、11/27の射手座の新月によく似ています。このことから、射手座の季節も、射手座の新月も、同じく「木星が射手座にあった一年の総決算」のような時間となることを示しているのだなと思いました。

太陽が射手座にある時間

今日は一か月のリーディングの前に、カイロン(キロンとも呼ばれます)の神話のお話をします。

カイロンは、時の神であるクロノスと母ピュリラーの間に誕生しました。しかし、上半身が人間、下半身が馬というあまりにも醜い姿で誕生したため、驚いた母親から捨てられてしまいました。しかし幸いなことに双子のアポロンとアルテミスから大切に育てられ、あらゆる学識(医術の他、音楽や哲学、占星術や武術の技)に優れた賢者となり、神々を教え導く教師となりました。

ある日、カイロンはケンタウルス族の争いに巻き込まれ、毒矢に当たりました。カイロンは神の血を引くため不死身で、激しい痛みに襲われても死ぬことができません。壮絶な苦しみの中ゼウスに懇願し、自らの不死の命をプロメテウスに譲ることでようやく永遠の眠りにつくことができました。

かっこいいケンタウルス族
かっこいいケンタウルス族

この神話の前半、カイロンは親にも捨てられた居場所のない子でしたが、アポロン(太陽)やアルテミス(月)によって知識や教養を身に着け、教え導くものへ成長したというところ、ここがすごく好きです。

なぜかというと、この神話を占星学的に解釈すると、アポロンは太陽=自我、アルテミスは月=心。自我(意識)と心によって、自らの居場所を築くことができ、そして誰かの役に立つことによって、充実した人生を歩むことができると読み解けるからです(どう読み解くかは人それぞれです)。

この神話ができたころと今とでは、全く時代が異なりますが、それでも私たちは「居場所がない」と感じることで心細くなり、自分らしく振る舞えないことは何度となく経験しているのではないでしょうか。私は数えきれないぐらいあります。そのたびに、自分らしく振る舞えない自分に失望していました。

でもこの神話を知ってから、すごく勇気がもらえたのと同時に「居場所を作ってくれないこの場所が悪い」と思ってた部分が、大なり小なりあったなあと思いました。当時の自分なりの譲歩や努力はしたのでしょうか、それが足りていない状態で、周りに不満を感じていたなって。

私にとってこの神話は、どうやったら自分の居場所を築けるかを教えてくれたものです。

で、冒頭に書いた、2019年の射手座の季節のキーワードは「冒険の始まり」に戻ります。この冒険は「自分の居場所を築くための冒険」です。

といっても、私たちは生まればかりはないし、子供でもありません。すでにいろんな経験をして、できることがたくさんあります。「私ができることなんて」と思う人がいても、とりあえず最後まで読んでください。

できるできないの判断基準はさほど問題ではありませんできるできないよりも、したいかしたくないかが大事だからです。いくら「できること」であっても、楽しくないことをこの冒険に組み込むことはやめましょう。

楽しいかどうかも分からないのならば、ひとまずやってみましょう。誰かのためにではなく、自分のために。自分に何ができるのか、自分は何をしているときが楽しいのか、自分が嬉しいと感じるのは何かを、確かめるためにも行動したい一か月です。

だから人よりできるものがあるとかないとか、関係ありません。実行する相手は、家族やパートナーでもいいし、日常的に接する相手でもいいです。なにはともあれ、冒険しなきゃこの季節を過ごす意味がない、というくらいに私は考えています。

このとき、いかにしてより良い形で実現できるかということを考えて行動しましょう。というのも、この冒険は自己満足を満たすためのものではなく、本当に自分が心から「楽しい、嬉しい」と思えることを、どうしたら他者に対して役立つものに仕上げられるかが大切です。

楽しい、嬉しいという喜びの感情は、自分にとって枯れることのない泉、生み出すエネルギーの根源です。


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