2018年の春分

2017年春分のホロスコープ

2017年3月21日 1:16に太陽が牡羊座に入ります。春分です。

12サインの起点である春分点を太陽が通過する瞬間に作成されたチャートを春分図と呼びます。春分は占星術では新年で 1年のスタートの日と呼ぶ人もいます。太陽が真東から昇り真西へ沈み、昼の時間と夜の時間が等しくする日。私も節目としてリーディングします。


(ホロスコープはさくっとホロスコープさんで作りました)

2018年春分のホロスコープ

春分のホロスコープから2018年を見てゆきます。

アセンダント(AC)に火星、アセンダント(AC)を越えた1ハウスに土星、冥王星、太陽は3ハウスで火星とスクエア(90度)、水星と金星はコンジャンクション(重なっている状態)で、ホロスコープの底辺であるICのそばの4ハウスに天王星、月があります。

春分図リーディング

春分のホロスコープは、魚座の新月から繋がり、次の新月(牡羊座の新月)へと橋渡しをしているように思いました。だから「今すぐGO!」な印象の少ない新月だったし、春分もまだ調整中というか、確認中、みたいな印象があります。そして同時に、2018年という時間(1月~12月まで)を総括して表しているようにも感じました。

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昨年の12月に土星が入座した山羊座がアセンダントです。そして、今年の5月に牡牛座に入る天王星がIC(ホロスコープの底辺、支える場所)にあります。

2018年全体のリーディングで、私はこんなことを書きました。

2017年の終わりに土星は山羊座に移動しました。土星は山羊座の支配星ですから、最も土星が土星らしく振舞います。土星はルールや仕組みを構築する、維持・継続させることが得意な天体です。のことも、2018年が安定性の高いどっしりとした一年を支えているものだと感じます。また、先に書いた2016年でバラバラになったものが、2018年の木星蠍座時代を経て固まってゆくように私は感じています。

これをね、もっと端的に表現すると「暗黙の了解の”黒”が、”白”に正される時代」なんだということです。これは、個人事業主、起業問わず、細かな部分まで「できて当たり前のこと(法令遵守=コンプライアンス。企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行すること)」を、改めて踏み固める動きが強まることを示しているのではないかと思いました。

2017年11月に明るみになった、品質検査データの改ざん問題はこの土星が表すものを如実に表現していると思います。これからはもっと強烈に、不正を正す動きは強くなるだろうと思います。そうした動きを求めているのは誰か。私たちです。私たちは常に動いているときの中で、価値観を変化させて時代を作っています。今はもう、「モノ」だけでは満たされない時代になりました。次に私たちが求めるのは、「確かさ」や「実感・体感・経験」だと、私は思っています。

これは企業にだけ求められるものではなく、個人にも当てはまります。うしろめたさを感じること、隠していること、見ないふりをしているもの、曖昧にしていること、それらに改めて光を当て、精査してゆくことが求められているように感じました。その中には一個を切り出して考えられないような、思いや、祈りや、欲望もあるだろうと思います。ひとつひとつに対して、手に取り、光を当て、自分の中の正解を見つけること、それは自分自身の棚卸のようなことでもあり、同時に次の時代への準備にもなるものだと思いました。

春分から夏至までのあいだに、天王星は牡牛座に入ります。以前、天王星についてこんな記事を書きました。

人によってはこの時期「膿出し」みたいなことを経験するかもしれません。ここで出た膿って、次の時代には持っていけないもの、クリアしておくべきことなんだと思います。それぞれに合った形で「必要性」を感じるのか、完全な拒否感はなくどこかで同意できている「膿出し」だと思います。

これがなぜ「次の時代への準備」に繋がるか。改めて自分の価値観(自分を自分たらしめている価値観)を精査することで、自分自身が求めている「満足感・心地よさ(求めるもの望むもの)」を明確にして、新しい価値観を創造する(創り出す)方向に流れているように感じているからです。

天王星が牡羊座に滞在した7年、私たちは市場に新しいカテゴリを作ったんじゃないかな、って私は思います。それは「間違いない品質の、高価格なもの」です。これはありとあらゆるシーン(購買対象)に存在します。特売の45円の豆腐もあれば、こだわりのつまった800円の豆腐だってあります。一度はそれを自分の口にする(体験する)といいと思います。その上で、今日の麻婆豆腐は45円の豆腐にしたっていいし、800円の豆腐にしてもいい。豆腐を例に出しましたが、私たちの生活のあらゆるシーンにこうした選択があります。選ぶのは私たち、選ぶ基準は「個人の五感、好み」であっていいと思うんです。

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この記事の2018年については”ある意味では「お試し期間」”と書きました。天王星が本格的に牡牛座に入るのは来年です。今年は自分の価値観を構築するための、いろんな経験をしてみる年なんじゃないかって、私は思っています。

安いものの時代から、安くて良いものへ、そして自分が納得する価値のあるものへと時代のニーズ(=ニーズを発するのは私たちです)は移っています。私たちの欲求(本能的)では遷移が始まっている意識を、自分自身のメンタルまで落とし込み、ライフスタイル、ポリシー、生き方すべてに浸透させるときが来たのだよ、とこの春分図から感じました。

2018年の意識の中で精査され、落されてゆく価値観は「あなたにとって古いもの」です。ですから、温故知新(=古きを訪ね新しきを得る)場合もあるでしょう。必ずしも時代遅れを見つける精査ではありません。精査の基準として必要とされるのは「自分にとっての新しさを持ち込んでくれるもの」だろうと思います。自分の感性に対して、素直に、正直になりましょう。

さいごに

バーチャルリアリティーの技術は大きく進化したと思います。しかし、VRの技術はどこまでも「映像技術」です。どれだけ精巧な映像で見ても、実物に触れる体感にはかないません。VRの技術はどんな分野にも活用できるだろうと思っていますが、それは実物の代用品にはなり得ないと思っています。実物がもたらしてくれるものは、私たちの五感に訴えるものです。

私は「体験する・体感する・経験する」ことってとても大事だと思う。なぜなら、こうした五感を使うことは、私たちの中で蓄積され、やがて本能になり、それは私たちの子孫へも引き継がれてゆくものだと思っているからです。「体験・体感・経験」が、今よりもずっと大切に扱われるようになってほしい、価値のあるものだと浸透してほしいなと思います。

VRはリアルにはかなわないと書きましたが、VRだからできることっていうのはこれからさらに進化してゆくと思います。それに関してはすごく期待して、楽しみにしています。

可能が不可能になるとき、新しい欠落を感じるのだと思います。例えば遠くに住む家族の顔を見ながら話せるようになるとき、きっと「触れることができない」寂しさを味わうでしょう。でもそれは大切な感覚で、その寂しさを解消するための技術もきっと生まれる。そうして人は進化してきたんだと思います。この地球の上でずっとね。私たちも地球の一部でしかないこと、同時に等しく尊いものだということ。だから他者やほかの生物に対しても尊敬を抱いて接するということが、きっと平和へと繋がるんだと思っています。


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