Magnolia’s World No.46

Magnolia’s World No.46

第46週 2月16日~22日
魂の本来の カを
世界が 消し去ろうとしている
いまこそ 記憶よ 精神の深みから
閃きとともに あらわれいてよ
わたしの 観ずる力を強めよ
それは 意志の力によってのみ
みずからを保つことができる。

先週から、愛媛と香川の往復の日々が始まりました。母が初めての入院・手術ということで、家族そろってお見舞いに。腰部脊柱管狭窄症の手術なので術後は寝返りすらうてない状態で難儀だったようですが、今はすべての管が取れて元気にリハビリ中です。

母の入院は、嫁に来て初めて「何もしない日」です。ずっとずっと走り続けてきた人です。そんな母が術後の夜に電話をかけてきました。

よくよく考えたら、お母さんが思ってたあなたたちって、どうも違う気がするのよね。
あなた(長女)はもっとしっかりした現実主義で細かい方だと思っていたし、妹は頼りなくて受け身だと思っていたけれど、
あなた(長女)は意外と大雑把で何でも「いいよ」っていうし、妹は現実的で細かな計画をたくさん立ててくれるタイプだったのね。

この言葉を聞いたとき、私と同じこと考えてる!! と思いました。

私たちはどうしたって自分の主観からは逃れられません。自分が生きてきた時間、そこから得た経験や教訓、物事を受け止め感じる感受性、思考の方向や好むところなど、あらゆる「私の感性」を通して世界を見ています。母がよく知っているはずの私ですが、私自身が「普通だよね」と思うことが、母からすれば「信じられない!」であることもあり、逆もまたしかりです。

「この人はこんな人だ」という自分が作った設定フィルタ、例えば「長女は現実的でしっかり者だ」という設定フィルタで私を見ていれば、私の(数少ない?)現実的でしっかりしたところがピックアップされるわけです。でもちょっとその設定フィルタを外して、あるいはちょっと冷静に、客観的に「この人」として見ると、違った側面も見えてくる=思ってたのと違う!? という状況ができるわけです。

この設定フィルタこそが「自分の主観」であって、ある意味では「私の感性」です。この設定フィルタはメガネのようなものだから、あらゆるものに対して影響します。けれどそうすることがNGなのか、ダメなことなのかと問われると、必ずしもそうではないと思います。だってそのメガネ(設定フィルタ)って、突き詰めてゆけば「自分を守るため」や「自分で編み出した処方術」だったりするからです。

けれど、そう働くためのメガネが自分の可能性を制限しているとしたら、例えば「あの人はどうせ伝えても分かってくれないから言っても無駄」とか、「本当はこうしたいけど叶えられそうにないからこれでいい」とか、そもそも選択すらしない時点で可能性が失われ、世界が狭くなっているということではないだろうか、と思います。

母は父に対して長年言い続けてきたことがあります。それは「もっと家族と過ごす時間を大事にしてほしい」です。しかし、この母の言葉が、母の本当に叶えたい願いとともに、父には届いていなかったように思います。それは、父が母の声を聴かないからではなくて、「家族」や「時間」や「大事」の意味が、父と母では違っているからだろうと思います。

父にとっての「家族」は、自分の家族と、自分の親族も含まれるもの。母にとっての「家族」は自分が作った父・母・娘たち。どちらが正解という話ではなくて、お互いの認識がずれているってことだよ、とどちらにも伝えました。長く一緒に過ごしてきたからこそ、信頼関係があるからこそ、「言わなくても分かってくれるだろう」と甘えているところがあるんじゃないかな、と。だって、家族の背景を知らない人には分かるように説明しようとすると思うけれど、家族同士だったら、自分の言葉が何を指しているのかまでを、ひとつひとつ考えて伝えることって、あんまりないように思うから。

これは同時に、自分自身(私自身)にも言えることです。自分のことは自分が一番よくわかるもの、知っていること、かもしれません。けれど、設定フィルタを通した自分自身しかみていなかったとしたらどうでしょう? 母が父に対して思ったことと、同じことが自分自身にも言えるのではないかな、と私は思います。

※他者から伝えられる「あなたって~だよね」という言葉からでしか、客観的な自分を知ることはないと、私は考えていました。だから占いとか診断とか大好き! それは今も変わりません。けれど、それらも「私を構成するもののひとつ」であって、もっと言えば「過去から今の私のひとつ」なのだと思います。「これからの自分/未来の自分」は、自分が決めてゆくもの。だとしたら、「これからの自分/未来の自分」を知っているのは、唯一自分自身だけ、ということになるのだろうと思います。

20日の満月は乙女座で迎えます。木星射手座の一年、今を自分の人生とするためへの道を拓くための、意識の選択の時間になりそうです。

3月には天王星が牡牛座に入ります。社会的には「これが富」とされていたものが変わってゆくとか、豊かさの象徴が変遷していくとか考えられますが、私が感じるのは「今まで積み上げてきたものが私だ」ではなく、「今まで積み上げてきたものから生み出すものが私だ」になってゆくのかなと思います。

大事と思って頑なに私を守ってきた鎧は、私自身ではなかったと気づいて脱ぎ去り、もっと自分らしくいられる服を身に着けてゆく。乙女座の満月は、新しい時間に進む自分のために、新しい自分(私になり過ぎず、私を見守る少し高い位置の私。今年生まれた新しい私)が道を選び、準備してゆく、あるいはサポートを得たり同時にアドバイスもらったりするような時間が始まるのではないかなと思います。

「今を自分の人生とするためへの道を拓くための」と書きました。これは「ここだー!!」って決めなさい! という意味ではありません。必ずしも満月が結論を出さねばならない日ではないから。

今の自分を真っ直ぐに見て、事実を事実と受け入れることで、できる選択があるんじゃないかな、というのが水瓶座の新月ごろでした(※これ、自分を評価するっていう意味ではないですよ。~ができてないって思ってるけど、本当にできてない? やってないの?  ってことです。事実としてできてることは、できてるって認めることも進むためには必要です)。この視点で生まれた新しい自分で、生きようって決めることが、乙女座の満月です。

魂の本来の カを
世界が 消し去ろうとしている

魂のこよみのこの一説は、これまでの自分と、この冬新しく生まれた自分とが示されているように感じました。私たちは螺旋状に上昇しながら生きています。冬の時期に内側に強く光を持つ内面が、新しい自分を生み出し、そして自らの意志で世界に出ようとすることが、この季節の示すことなのかもしれません。

***

「魂のこよみ」に出会った経緯や、花岡ご夫妻のはりねずみの会にも触れています。こちらの記事もどうぞご覧ください。

新訳 魂のこよみ
Posted with Amakuri at 2018.12.31
ルドルフ シュタイナー
イザラ書房

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