全ての恵みを受け取る
メッセージ
2020年7月5日 13:44に山羊座で満月を迎えます。今回の満月は半影食で、日本からは見ることができませんが、次の新月も前回と同じ蟹座、ということでとても意味の深い、満月だろうと思います。
どんな意味で「深い」のかというと、蟹座-山羊座に共通する「居場所」について。
蟹座(4ハウス)の居場所は「そのままの自分になれる場所」、山羊座(10ハウス)の居場所は「自分の持っている全てを注ぎ込んで社会に還元する場所」。
どちらかだけが充実しても、心から満たされたと思うことができないところです。正反対なようで、ぴったりと呼応しあっている関係が、ホロスコープにおける「向かい合う配置(オポジション)」です。
また、蟹座(4ハウス)-山羊座(10ハウス)はホロスコープの一番底と頂点の場所でもあるので、自身の枠の拡大(一回り成長すること、脱皮すること)にも深い関係があると思っています。
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PexelsによるPixabayからの画像
最近、すごく視野に入ってくる言葉がありました。それは氷河期世代という言葉です。一般的に、1970年~1982年生まれで、1990年代半ばから2000年代前半に就職活動を行った人たちのこと、私はこの年代に当てはまります。
このころの自分の気持ちを振り返って、常に心のどこかで「いつか会社がなくなって居場所がなくなるじゃないか」「この世には私の居場所がないんじゃないか」って思っていたことに気づきました。
そして、これは就職氷河期だからそう思っているのではない、とも思いました。もっと昔の、思い出せない記憶が覚えているんだって。
私は無意識に、「居場所」っていう座布団を用意してもらうことが「居場所がある」ことだと思っていたようです。
それも自分好みのやつ。それ以外はいらない、好みも分からない、でも察して用意しろっていうクレーマーっぷり。
こんなに辛い思いをしてきたんだから報われて当たり前だ、何が何でも自分は動かずに思い通りにしてやる!という自分に気が付きました。
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唖然として落ち込みましたが、でも気づけて良かったです。気づかなかったら、ずっと無意識にこのメンタルで不満を募らせていたと思うから。
どんな失態を犯した自分であっても、どんな醜い自分であっても、自分のことが分からない自分がいたとしても、そんな自分を隠さなくっていいんです。だって、それは気づく必要があったから出てきた自分だから。
前回の新月(6/21)から次の新月(7/21)までの間の一か月間は、こんな風に、深い地下水の奥底に眠っていた自分と出会えるときなのではないかと思います。そして、その自分に出会えたことから、すべての恵みを受け取り、より純度の高い自分に生まれ変わることができるのだと思います。
前回の新月のタイトルは「純度100%の私」でした。このタイトルは、冒頭に書いた蟹座(4ハウス)の「そのままの自分になれる場所」を表しています。
100%の私の中には、いろんな私があります。そこには、悔しい、恥ずかしい、情けない私もいるかもしれません。
そしてそんな自分も全部ひっくるめて「私」です。
満月のチャートは、魚座の5ハウスに海王星と火星、すぐそばにカイロンがあります。この配置は「どんな私も、私」を表しています。
でもその自分を全て受け入れることで、今回のタイトル「全ての恵みを受け取る」ことができて、山羊座(10ハウス)の「自分の持っている全てを注ぎ込んで社会に還元する場所」が見えてくるのだと思います。
どんなに消したい、逃げ出したい自分であっても、まず自分がしっかりと受け止めることが大切です。悔しさや恥ずかしさや情けなさの中に、自分の目指す道があるのだと思います。

成長って、突然ポーンと大きくなるわけではありません。ゆっくりと時間をかけて、でも着実にしてゆくものです。
柑橘は一年のサイクルで実りを迎える植物です。梅雨の季節は雨によって実が大きく成長してゆくわけですが、突然中身だけが成長すると、皮が成長についていけず割れて落ちてしまいます。
だから、それぞれのペースで着実にしっかりと育つことがとても大切なんです。
だから私も、慌てずに、ゆっくりと、自分のペースでしばらくこの気持ちと向き合って、自分がこれから向かってゆく道を探してゆきます。
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