私の星読みのスタンス

星読みのスタンス

突然ですが、私が占星術に対して持っているスタンスというか、気持ちを書きます。
というのも、先日竹内俊二先生のFBの投稿を読んで考えたことがあるからです。

竹内俊二先生はとても真摯に、人にも星にも向き合われているなあって思います。

私のLINE@の星読みや、月のフェーズの星読みなどは今の空をホロスコープで描いたものをリーディングしています。その空の影響を受けるであろう「個人」は、それぞれ違うホロスコープを持っているわけだから、受ける影響も違います。誠実さを極めていけば、その不確かな情報を発信することは不誠実になるのかもしれません。

しかし私は今の星空リーディングを続けています。それには理由というか、思想に近い、思いがあります。

星読みの思想

人は大昔から星や自然や季節から、多くを学んできたと考えています。天文学は空を知ろうとした。占星術は空と人(個人・社会・国)とを結ぼうとした。人間そのものに対しても、解剖したり精神を理解しようとしたりしてきた。過去の人たちが経験や説や書物を残してくれていたから、今私はこうして知りたいことを学べるし、自分なりの体感をすることもできるんだと思ってるんです。

私は「生きることは物語を作ること」と考えています。これは唯一、たとえ双子でも違うものを持っているはずです。

この考えは誰か一人に影響されて生まれたのではなく、今まで私が経験してきたこと、読んだ本から得たものです。あらゆる思想・学問・哲学の始まりは、人が逃れることのできない「時の流れ」から生まれること、受ける影響を、知ろう、解明しよう、残そうとした軌跡なんじゃないかと思うんです(もちろん、これがすべてだ! とは言い切らないですが)

この「時の流れ」という影響は、私個人にも及びますし、同時に全世界に、地球上全てに等しく及んでいるものです。私の今の空のリーディングは、この広大さを意識しています。

「時の流れ」すなわち、人が生きてゆく時間。ここには物語が必要で、同時に生きていることそのものが物語なんだと思います。私は、その物語のヒントをくれるもののひとつがホロスコープなのではないかな、と思っているんです。もちろん、ホロスコープだけに書かれているとは思っていなくて、宇宙の、地球の、あらゆるところに物語の欠片はあるんだろうって思っています。

この物語は欠片を集めるだけでは成立しません。
私たちはたくさん見聞きし、経験し、感じ、考え、行動する。それが物語を描くことなんだって思っています。

ゆえに、私たちは受け身だけの人生を送れないんじゃないだろうか、って。

過去も今も、人は未来に恐れや不安を抱きます。これは私もそうです。いつだってドラえもんのタイムマシンがほしいです。でも、タイムマシンで未来を見てきたとしても、やっぱりその時がきて、その場に立って、その場で感じることが、最も「感動的」なんだと思うんです。それまでの時間をしっかりと「経験してきた」自分の目で見るものだからね。

そういう意味で、未来予想って不要かもしれません。でも、小心者で臆病な私は、どうしても今の星空リーディングをしてしまいます。たぶん、今現在の自分の安心を得るために。

星読み、もうひとつの理由

今の星空リーディングを続けるもうひとつの理由、それは私個人の記録としての存在です。1年後、3年後、見直しができるように節目を決めて記録しているわけです。それをおすそ分けしている、という意識はあります(鑑定をご依頼くださった方へのリーディングは、もちろんその人専用のものです。だからほかの誰かが読んでもきっと役に立ちません)。

ですから、私の星読みを読まれる方にこれだけは分かってほしい。あくまで私の頭の中で描かれている予想です。ここで私が書いていることは、こうなるっていう未来の予言ではありません。でも、せっかく書くのだからできる限り「体感」として感じてもらえるように書いています。もし、少しでも「あっ!」と思うところがあれば、私はそれが一番嬉しいことです。

さいごに

鳥は愛をささやくためにさえずりを生みました。そしてそれは私たちが毎日使っている「言葉」になりました。言葉の起源はいくつもあるだろうけど、私はこの考え方がすごく好きです。言葉は決して誰かを不安にしたり、貶めたり、傷つけたりするために生まれたものじゃない。誰かに「愛」を届けるために生まれてきたものだから、私はこの言葉で「愛」を届けたいなあと、いつも思っているんです。

そういうことで、今後ともよろしくお願いします。

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